可燃ごみやバイオマスを生かす資源リサイクルのプロ

橋本昭夫

はしもとあきお

NPO法人 北海道資源循環研究所 / 株式会社 市町村資源化事業団

[ 札幌市厚別区 ]

コラム

2014-12-29

ごみ問題と民主主義②

1月31日(土)13時半から岩見沢市市民会館でバイオマスセミナーが開催されます。
国内で8回目、道内で6回目になります。

今日のテーマは、前回に続いて「ごみ民主主義」がテーマです。

「市民ごみ民主主議」を実現してくれた身近な例として、岩見沢市を取り上げさせて頂きます。
3年前の岩見沢の市民・農家の皆さんの活躍です。
もし、あの時、岩見沢市の市民・農家の皆さんが
「岩見沢市役所のごみ処理方針に、異議あり!!の声をあげていなかったらどうなっていたか?」
と、時折考えます。

恐らく、いま、プラントメーカーと裁判を行っている胆振管内室蘭市、伊達市等の二の舞になっているかもしれません。

前回の「ごみ問題と民主主義」で、室蘭市、伊達市のごみ処理費高騰問題をお話しました。
室蘭市等で構成する西いぶり広域連合のごみ処理溶融炉「メルトタワー21」は、
当初計画よりも工場運営に28億円の赤字が見込まれ、その負担が住民に重くのしかかっています。

実は、3年前の岩見沢市役所は、西いぶり広域連合と同じ溶融炉を100億円以上をかけ納入する方針が事実上決定していました。
しかし、岩見沢市民・農家は、 
「肥料になる生ごみを、燃やすな!!」
「大型溶融炉は、欠陥だらけだ!!」
と、市役所の方針に猛反対しました。
大学の専門家教授を呼んで市民勉強会を開いたり、岩見沢市のごみ処理の方向性を皆さんで勉強したりして、市役所に溶融炉の導入の阻止を訴えました。

市役所方針の溶融炉導入に大半が異議がなかった市議会も、
市民の大きな声を前に、専門家の大学教授を招いて講演会を開催。

結論は、西いぶり広域連合と同じ溶融炉導入は撤回となりました。

普通ですと、岩見沢市役所の溶融炉導入方針は、
 ① 議会も溶融炉を視察して良いと言ってる。
 ② 市の公的な専門委員会(大学の専門家も数名いる)もOKとしている。
 ③ 市役所も是認している。
 
にも関わらず、市民はなぜNGを出したのか。

 岩見沢市民は、地元市役所のごみ処理行政の未熟さ、市役所専門職員の不在、日頃の議員活動の実態を熟知してます。
「自分達が出すごみの処理の在り方を、役所、議会に白紙委任は出来ない!」と立ち上がりました。
 この間、地元北海道新聞は、この市民・農家の動きを詳細に報道し、広く市民に岩見沢市ごみ問題の本質を伝えていました。
 「市民ごみ民主主議」のモデルを見る思いです。

 市民・農家は、「ごみ溶融炉導入阻止で終わらず、「生ごみ肥料化」まで、行きたかった!」
というのが、本音でした。
 でも、素晴らしい「市民ごみ民主主議」の勝利です。

 その岩見沢市民・農家の皆さんに、1月31日、改めて「ごみの肥料化=亜臨界アミノ酸液肥」を地元農家の皆さんと共に提案に伺わせていただきます。

 地元岩見沢農家が処理に困っている大量の農作物廃棄物。
 全国多くの自治体がその処理に困っている下水道汚泥。
 これらを原料とした高価な亜臨界アミノ酸液肥を製造するリサイクル工場建設について、具体的に提案します。
 
 「ごみ民主主議の主役は、市民・農家」です。
 1月31日、まずは、「市民・農家・議員」の皆さんに、参加を呼び掛けさせていただきます。
 
 この「コラム」をお読みの皆さんも、31日は土曜日ですので、良かったらご参加ください。
 大いに、意見交換をさせてください。
 参加費無料です。

 1月31日セミナーには、美唄市の市民、農家さんにも、参加を呼び掛けていきます。
 「次回のコラム」では、「美唄市と亜臨界アミノ酸液肥化」をテーマにお話させて頂こうと思っています。

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