可燃ごみやバイオマスを生かす資源リサイクルのプロ

橋本昭夫

はしもとあきお

NPO法人 北海道資源循環研究所 / 株式会社 市町村資源化事業団

[ 札幌市厚別区 ]

コラム

 公開日: 2015-01-23  最終更新日: 2015-09-02

ごみ問題と民主主義③

 昨日、1月31日に岩見沢市で開催予定の「第6回バイオマスリサイクルセミナー」の事前打ち合わせのため、岩見沢市内で美唄市の土屋幸俊さん(農家)、岩見沢市の武田涼子さん(岩見沢市のごみ処理を見守る会)、篠原安さん(岩見沢市測量会社部長)、作田清さん(農家)さんとお会いしました。
 打ち合わせの後、美唄市消費者協会、空知新聞社岩見沢支社、北海道新聞岩見沢総局を訪問し、札幌に戻ったのは吹雪の21時でした。

 前者4人の皆さんは、4年前発足した「バイオマスリサイクルを進める南空知市民の会」のメンバーです。
 また、武田涼子さんを除く3人は、北海道亜臨界肥料流通機構会員でもあり、全道にごみを原料とした亜臨界アミノ酸液肥の普及もしています。

 武田涼子さんは、前回のコラムで紹介した岩見沢市が導入を決めていたごみ焼却施設「大型ガス溶融炉」について、多くの市民の先頭に立ち、導入を撤回させた大殊勲者です。
 武田さん達の頑張りがなければ、室蘭市や伊達市のように、岩見沢市も、このごみ焼却炉の維持費の大幅な経費負担増に陥り、市民に大きな負担をさせることになったかもしれません。

 今回、武田涼子さんとは、4年ぶりにお会いしましたが、少し元気がありませんでした。
 涼子さんは、当時、大型溶融炉の導入を断念させ、「家庭生ごみ微生物堆肥化工場」を岩見沢市に建てさせたいと考えていました。
 岩見沢市には、大型ガス化溶融炉は断念させることができましたが、生ごみ堆肥化工場建設を実現させることができなかった事が、大変残念だったようです。
 多くの仲間も気合い・元気がなくなっていったとのことでしたが、涼子さんらの活躍で、室蘭市のように岩見沢市がならないで済んだとの情報が、今回、涼子さん達にもたらされ、皆さん、少し元気が出てきたとのことでした。

 一方、他の男性3人は、涼子さん達が勧める「家庭生ごみの微生物堆肥化」は、異物除去問題、低肥料価値などから、農家の評価が低く、農家の立場からは、涼子さんの勧める生ごみ堆肥化よりは「亜臨界水技術(高温高圧抽出技術)を活用した生ごみの亜臨界アミノ酸液肥化」を良いとした人達です。
 しかし、当時は、亜臨界アミノ酸液肥技術の普及活動を始めたばかりの時期でもあり、また、「南空知市民の会」会長が病に倒れ、この1-2年、会活動も低下していました。

 そんな折、昨日、31日のセミナーを間近にして、4人と私は「バイオマスリサイクルを進める南空知市民の会」の所属なのだから、また、廃棄物のリサイクルを一緒に進める核になろうと話合いました。

 1月31日の岩見沢市民会館でのリサイクルセミナーでは、土屋さん、涼子さん、指導農業士の地元渡辺信一郎さんと私がパネルディスカッションのパネラーを務めます。
 篠原さん、作田さんは、会場の設営、進行。
 北大農学部名誉教授の飯澤理一郎さんが、司会。
 多数の皆さんの参加を期待したいところです。

 当日、セミナーが終わったら、これからの「バイオマスリサイクルを進める南空知市民の会」の在り方をお酒を飲みながら語ろうと話しています。
 「南空知市民の会」の立役者・会長の山本健一さんも、長いリハビリ期間中でしたが、31日、参加を楽しみにしているそうです。 

 全国では、ごみ処理・資源化工場の建設は、大抵、市民の反対にあいます。
 しかし、ここ岩見沢市を含む南空知は、農家・市民が手を携えてごみ資源化工場建設を進めていきます。
 全国、稀有な事例でしょう。

 1月31日、沢山の市民・農家の方に参加いただけるよう、涼子さん等との打合せのあと、作田さんと私は報道機関・消費者協会を訪ねてお別れしました。
 食の安全、安心の立場からも、当日セミナーは消費者・市民にとっても有為なものとなる事を期待しています。

 皆さん、31日に岩見沢で会いましょう。

 土屋さんの美唄市のリサイクルのことは、次回に。

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