コラム

2013-07-18

離婚事件のお話し(6)~迅速な解決のためにはどうしたらよいか

前回の離婚事件のお話では、はじめてご相談されるときはこんな準備があるとなお良いというお話しをいたしましたが、今回は、実際にご依頼を受けたときのお話しをいたします。

クイックレスポンスが事件準備をスムーズに!

そして、実際に事件を受任して感じるのは、レスポンスの速度です。ご連絡いただいたときのクイックレスポンスについては、自分自身も心掛けているところではありますが、弁護士からの問いかけに対して依頼者が迅速に答えてくれないと、そこから準備が進まなくなってしまうことが少なくありません。

特に裁判所や相手方に書面を提出する場合などには、提出する文案を作成したら、それを依頼者に確認していただいてから提出するようにしているのですが、その確認がないためになかなか書面が提出できないということもあります。

依頼者は自分のことを信頼してくれているはずなので、原案通り出してかまわないだろうと思うこともあるのですが、法的主張ではなく事実関係を書面にする場合などに、思い違いをして依頼者の認識と異なる事実を文書にして出してしまうと取り返しがつかなくなってしまうので、そのような場合には慎重に依頼者に確認をお願いするのです。
(打ち合わせのなかで確認したはずの事実でも、文書にして確認してみたら打ち合わせの内容が間違っていたということも、稀ではありますが経験します。)

FAXやメールでより迅速に!

以前は、この確認をお願いする際に、郵送で依頼者に文案を送り、それを読んでいただいて連絡をもらうというのが一般的でしたが、最近ではFAXやメールといったツールを利用してより迅速に確認してもらうことができるようになりました。

FAXの場合には、文面がむき出しで送られますから、関係者以外が目にしないように、送る前に電話をかけて待機してもらうなどの注意が必要になる場合もありますし、番号の打ち間違いなどの誤送信の心配もあるので、最近は事件関係の書類をFAXで送ることは少なくなりました。

一方で、メール添付で文書を送ると、受け取った側も、修正点を添付書面にそのまま打ち込んで返信してもらえるというメリットがあることや、委任状や陳述書など、ご本人の署名捺印をしていただく必要がある書類なども、依頼者の側でプリントアウトしたものに署名捺印して送っていただければ、こちらから用紙をお送りする時間が節約できるので、とても助かります。

弁護士の側は、最近ではメールを使用していない人はほとんどいないくらいに普及していますが、個人の方の場合はメールを使用していない方は少なくないですし、携帯メールしか使わないので添付ファイルは読めないという方も多いと思うので、そういう意味では、メールを使いこなしている依頼者はとても助かることになります。

前向きに有益な解決策を探しましょう。

そして、離婚事件の依頼者で最も仕事をやりやすいのは、ご自分の境遇を客観視できる方だと感じています。離婚事件の場合は、どうしても感情的な不満が背景にありますので、その感情が先に出ると、冷静な判断ができなくなり、客観的にはとるに足らないところで思考が停止してしまい、そこから先に進めないということが少なくないのです。

どのような事件でも、過去に起こってしまったことをやり直すことはできないのですから、未来志向で最も有益な解決策を模索するという姿勢が大事になります。

前向きに、しかも冷静に自分の置かれた境遇を分析する姿勢を持っていただける依頼者の場合は、仕事もやりやすいですし、納得感のある解決に至る可能性が高くなるのです。

これで離婚事件のお話は終了といたします。

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