コラム

 公開日: 2013-10-01  最終更新日: 2014-09-19

あなたの契約書の「契約解除条項」は大丈夫ですか?(2)

前回のコラムでは、契約書の「契約解除」条項に記載されていることのある「(契約当事者の一方が、)差押、仮差押、仮処分・・・・を受けたとき。」という条項の問題点についてお話いたしました。

マスダならこうアドバイスする~契約解除条項

私は、多くの場合これらの条項が含まれている契約書のチェックを求められたときに、この条項の修正を強く求めることはしていません。

それは、このような条項が含まれている契約書が公然と何十年もの間利用されてきて、大きなトラブルになったという話を聞いたことがないからなのですが、でも、チェックを求めてきた顧問先などには、この条項の危うさは説明して、できるなら修正した方が良いですというアドバイスはしています。

例えば「差押を受けたとき及び本契約の履行に困難をきたす仮差押、仮処分を受けたとき」というような条項であれば、契約と無関係な仮差押や仮処分によって契約解除を招くというような事態を回避できるので、契約当事者としてはより安心して契約を締結できると思います。

信頼関係があるからこそ、トラブル解決基準を決めておくべき

多くの場合、契約締結時は双方当事者が相手方との信頼関係に基づいて契約するので、後日トラブルが発生することを意識的に考えることに心理的な抵抗があります。

そのため、契約条項が甘くなって、後日実際に紛争が生じた時に、その紛争に対する解決方法が契約書から読み取れないということも少なくありません。

欧米の契約書が分厚いものとなり、その作成のために弁護士に高額の報酬を支払うのは、この将来予測されるトラブルを細かく想定して、そのトラブルの解決基準を契約当事者間に信頼関係があるうちに取り決めておく方が、後々のトラブル発生を回避できるという考慮からです。

日本人は、ともすればお互いの信頼関係を重視して、契約書に対する意識が甘くなりがちです。
私も、「信頼関係があればたいがいのトラブルは解決できる」と思ってはいるのですが、多くの場合、『トラブルが生じた時にはお互いに対する不信感の方が強くなってしまっている』ということも知っておくとよいでしょう。

みなさんのお手元の契約書。
良く見直してみると「ヒヤッと」する条項が含まれているかもしれませんよ。

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