コラム

 公開日: 2015-11-12  最終更新日: 2016-05-07

弁護士のこと ~最近の弁護士の傾向?~

 すっかりコラム執筆をご無沙汰していました。
 今年度は4月から本業がかなり忙しく、執筆する余裕がなかなかありませんでした。
 今でも暇になったわけではないのですが、このまま全く書けなくなるのもどうかと思うので、頻度は高くないと思いますが、頑張って書いてみようと思います。

 最近感じていることに、相手方になる弁護士の主張や態度が、必要以上に強気であるということがあります。

 もちろん、以前からそういうことがなかったわけではありません。いつも強気な言い分ばかりの弁護士は10年前にもいましたし、私も、裁判で勝つ自信がかなりあるケースでは、そういう態度を見せることもありました。

 でも、最近感じるのは、話し合いの提案であるのに、相手方であるこちらがとても受け入れられるわけがないような言い分を出してきたり、第三者的に考えても裁判所も採用しないような言い分にこだわって主張し続けているものが増えているようだということです。

 弁護士は、司法試験に合格し、司法修習という研修を終えたという共通基盤があるので、裁判所で通用しないような言い分は、極力依頼者に説明し説得するなどして、依頼者にも説明責任を果たすべきであろうと思います。
 その上で、依頼者がどうしてもという場合には、裁判所に通用しにくいと思われる主張をすることも否定はしません。
 しかし、そういった見通しも説明せず、依頼者の表面的な意向だけを受けてただそのまま主張をしたのでは、依頼者に対する説明義務を果たしたことにもならないと思いますし、結果として依頼者の利益にもならないのではないでしょうか。

 「自分の言い分を法律的に構成して代弁してくれるのが弁護士」と思っている人もいるかもしれませんし、それが弁護士の仕事だと思っている弁護士もいるかもしれません。
 でも、私は、これは弁護士の仕事の一面でしかないと思います。
 その依頼者の言い分どおりでは法律的には見通しが厳しい場合には、そのことを依頼者にきちんと説明すべきであり、場合によっては相手に合わせながら柔軟な話し合いによる解決を探るような対応も、大事なことなのではないかと思います。
 そういった対応こそが、本当に依頼者の利益になることもあるのではないでしょうか。

 そう思っていつも業務をしているのですが、最近は、こちらの勝訴見込みが高そうだが依頼者が早期解決を希望している場合に、こちらから譲歩する姿勢を見せてあげて交渉を持ちかけても、なぜか相手方の弁護士がこちらの譲歩を全く考慮する姿勢を見せないことも少なくありません。
 そういう場合には、仕方なく訴訟を淡々と進めるしかなくなってしまうのですが、これではたとえ裁判で勝てたとしても、「早期解決」という点ではこちらの依頼者の意向にも応えられたことにはなりません。また、相手方としても裁判で負けるよりは話し合いで終わらせた方が利益だったのではないかと考えると、どちらのためにもならなかったと感じてしまいます。
 もしかしたら、相手の弁護士が、裁判に持ち込むことで弁護士費用を稼ごうとしている「弁護士の利益目的」ではないか?とも考えたくなってしまうこともあります。そうではないことを信じたいですが・・・。

 みなさんも、弁護士に依頼する際には、見通しについてきちんと説明してくれるかどうか、自分の一番希望していることをきちんと把握して考えてくれているかどうかを、きちんと確認に、見極めるようにしていただきたいと思います。

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